中小企業診断士|独立・転職のための自己分析法〔保存版〕

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中小企業診断士として、独立や転職をする際に、自分の強みを知る方法(自己分析方法)について紹介しています。中小企業診断士の試験勉強中の方、中小企業診断士の合格者向けに書いている記事です。

あなた

独立や転職を考えているけど、自分の可能性ってよくわからないな?いまいち自分自身を理解できていないんだけど。自己PRの方法がわからない・・・。

そんな中小企業診断士の方の疑問を、この記事で解決したいと思います。

この記事で伝えたいこと

  • 中小企業診断士の特徴
  • 中小企業診断士の独立・転職を考えた自己分析方法

この記事を読んで、しっかりと自己分析をすれば、自分の戦略策定(=今後の方向性の決定)を行うことができます。

中小企業診断士の特徴

まずはじめに、私の所感として、中小企業診断士を目指す方は向上心の高い方であると感じています。

中小企業診断士を取得すると人生が変わります。私の実体験からもそう感じています。

現在の職場においても、中小企業診断士を取得した前後において、考え方や周りの評価の変化を肌で感じることができます。

皆様はいかがですか?

ただ、その一方、考え方の変化などにより、不満を感じることも多いと思います。

私だったらこうするのに!」・・・組織に属している方は、そんなもどかしさを感じることも少なくありません。

中小企業診断士として自らの成長を実感すると、「もう一歩踏み出したい」「もっと可能性を広げたい」そんな風に感じることがあるでしょう。

そこで、独立や転職という言葉が出てきますね。私もそうでした。

現在の仕事や職場からの「逃げ」では決してなくて、「自分の可能性を試したい」、「もっと楽しい人生を送りたい」という前向きでポジティブな発想からそうなります。向上心を潜在・顕在に関わらず備えている中小企業診断士の方では特にそうです!

でも、がむしゃらに独立・転職活動を実施することは、「ちょっと待った!」です。

中小企業診断士の方であればわかりますよね。場当たり的な企業経営はなく、戦略的に企業経営を実行することの大切さを中小企業診断士の試験では学んだと思います。

中小企業診断士の二次試験に学ぶ

平成23年度の中小企業診断士の二次試験、マーケティング・流通事例(事例Ⅱ)で以下の設問がありました。

意図しているかいないかにかかわらず、これまでにBメガネが採用してきた競争戦略はどのような戦略かを50字以内で説明せよ。

平成23年以降の合格者であれば、目にしたことのある設問だと思います。

Bメガネは、意図ぜずに競争戦略を実行できてはいましたが、意図して戦略実行することの重要性を感じることのできる事例Ⅱでした。意図した戦略とは、社長の想いや夢、自社の強み、経営環境など現状を分析・理解したうえで、ターゲットや商品、提供方法等を決定し展開していくことです。

では、個人ではどうでしょうか?

当然、意図せず独立や転職をするより、しっかりと現状を分析して、今後の方向性を見定めた方が成功確率は高まります。

さて、本題の独立や転職に向けた自己分析方法をご説明します。

中小企業診断士の独立・転職を考えた自己分析方法

では、実際に私が行った、中小企業診断士の独立・転職のための自己分析方法について紹介します。

自分の棚卸作業

企業の強みを分析するときによく言われる「企業の強みは社史の中にある」をキーフレーズとして、私自身も私が生まれてから今まで、どんな活動や行動をしてきたかを洗い出しました。

ヒトは環境の中の生き物

心理学でも学びますが、人間は環境の中の生き物とよく言われます。

胎児のときはお母さんのお腹にいます。お母さんのお腹に生を宿すときから、「お母さんのお腹」という環境の中に存在しています。

つまり、人は生まれてからどのような環境にいたかによって、受けた影響は異なってきます。今の環境が気に入らなくても、異なる環境を作り上げることによって、新しい環境の中で生きていきます。

ちょっと人類学的になりましたが、要諦は、人は環境の中に存在する生き物であり、少なからず、ヒトは置かれた環境の影響を受けるという点です。

そのため、人生の中で最も印象に残っている出来事に加え、生まれてから今まで、影響をうけたヒトやモノ、コト、小説、本、映画などを洗い出し、どういう影響を受けて、どんな人生を送ってきたかを自分自身で理解すると良いでしょう。

また、年齢によって、考え方や感じることなども変化していきますので、その変化もわかるように年齢を区分して整理するとわかりやすいと思います。

人生の中での成功談・失敗談

また、経営学は生きた学問と言われ、企業や経営の成功事例が学問になっていきます。「経営学は生きた学問」については以下記事でも紹介しています。

自分自身で感じる成功談や失敗談を思い出してみましょう。企業経営の成功事例が経営学になるように、ひょっとしたら自身の強みの発見、独立や転職の最適な展開策を見い出せるかもしれません。

診断士らしくマトリックス表で整理すると便利

私は、中小企業診断士として独立・転職を考えたとき、上の内容について、以下の表を使って自己分析しました。

独立・転職のための自己分析マトリックス
独立・転職のための自己分析

この自己分析シートは誰に見せるわけでもないので、ありのままを記載します。

年齢によっても経験してきたことやターニングポイントなどは異なりますので、年齢区分はアレンジして使っていただいても結構です。

この独立・転職のための自己分析マトリックスをもとに、自分史を見つめなおして、「何が自分にとって良いと感じていることなのか」、「何が自分にとって良くないと感じていることなのか」を、中小企業診断士として得意中の得意のSWOT分析を用いて、再度整理してみるとよいでしょう。

「独立で絶対成功したい!」っていう方のために

独立を目指す方は特に、売りの商品は自分自身です。自分自身を売っていくためには、当然、自己分析は必要ですね。

ここで、経営コンサルの基本ステップを以下に示します。

経営コンサルの基本ステップ

  1. 現状分析
  2. 目標(あるべき姿)と現状のギャップを把握
  3. 課題抽出
  4. 解決策の提言と実行

以上のとおり、企業であれば、目標や夢を実現するために、問題となっていることを解決しながら事業展開していきます。

このステップは、個人でも同じだと思います。企業であれば目標指標が売上や利益、顧客数であったりしますが、個人ではプライベートなどの面でも夢や目標を掲げても良いと思います。

私は、以下の夢リストを使っています。

夢リスト

この夢リストも、誰に見せるわけでもありません。恥ずかしがらず夢や目標を書くべきです。

夢リストの記載例

  • 年収1億円を達成(経済)
  • 顧問先を10万×20社(仕事)
  • 年に一度は家族と海外旅行(プライベート)
  • プログラミングを習得(スキル)
  • 身だしなみは常にキレイに(美容)
  • 常に謙虚でいる(心)

以上は私が実際に記載した一部の例です。見られて恥ずかしい内容もいっぱい書いています。

書くと夢は叶う」とGMOの熊谷氏がおっしゃっていました。あの有名な熊谷氏の影響をうけて、私も手帳に目標などを書いていました。

実際、中小企業診断士の二次試験を受験した2年目、「中小企業診断士合格」と手帳の合格発表日のところに記載していました。常にその言葉を意識して、周りに公表しながら自らにプレッシャーを与えて日々勉強していました。そうしたら、見事合格できました!

ある士業である私の知り合いも「年収2,000万円を達成したらベンツを買う」と手帳に記載していたみたいで、いつの間にかベンツを買っていました。

GMOの熊谷氏はより精緻な計画を行っていますが、本質は熊谷氏の著書「一冊の手帳で夢は必ずかなう」に書かれています。できる範囲でマネしてみることも大事なので、中小企業診断士として独立・転職を考えている方で、まだ以下の著書を読まれていない方は、まず読んでみることをオススメします!

中小企業診断士の転職や独立のための自己分析法のまとめ

中小企業診断士として、独立や転職を考えているなら、自分史を知ること!自分の方向性を示すステップは、経営コンサルの基本ステップと同じ!

いかがでしたか?

経営コンサルするうえで、現状分析や現状を把握しない中小企業診断士はいないと思います。でしたら、個人においても、今後の方策を考える際、現状分析って必要ですね!

最後に、吉田松陰先生のお言葉を拝借し、掲載しておきます。

夢なき者に理想なし

理想なき者に計画なし

計画なき者に実行なし

実行なき者に成功なし

故に、夢なき者に成功なし

中小企業診断士として、独立・転職に向けて頑張りましょう!!

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