中小企業診断士とは?

中小企業診断士 資格




中小企業診断士とは何者か?中小企業診断士の制度や業務・仕事内容、役割について試験内容をかじりながら紹介しています。

あなた
中小企業診断士って何者?どんな資格なの?どんなお仕事なの?

そんなあなたの疑問に、第一線で働く現役診断士の私がお答えします。私は、平成23年度に中小企業診断士1次試験に合格、平成24年度に2次試験に合格し、2年で中小企業診断士の資格を取得しました。1次試験は一発で、しかも2年で合格!ちょっと自慢です。

中小企業診断士に合格すると、こんな風に人生が大きく変化します。

さて、本題に入りたいと思います。

中小企業診断士って何?

中小企業診断士は、経営コンサルタントの資格として、唯一の国家資格です。

って言われても、意味不明~って方のために、中小企業診断士のまとめ役的な存在である中小企業診断協会のサイトをもとに説明します。

中小企業診断士の制度

中小企業診断士について、一般社団法人中小企業診断協会のサイトで、以下のように制度説明がされています。

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。法律上の国家資格として、「中小企業支援法」第11条に基づき、経済産業大臣が登録します。

中小企業診断士制度は、中小企業者が適切な経営の診断及び経営に関する助言を受けるに当たり、経営の診断及び経営に関する助言を行う者の選定を容易にするため、経済産業大臣が一定のレベル以上の能力を持った者を登録するための制度です。

中小企業基本法では、中小企業者が経営資源を確保するための業務に従事する者(公的支援事業に限らず、民間で活躍する経営コンサルタント)として位置づけられています。

簡単に言えば、国が認めた経営コンサルタントですね。

でも、経営コンサルタントは、無資格でもできます。

仕事をしていて名刺交換をすると、無資格であっても肩書に経営コンサルタントと書かれている方もいます。

すごい有名で、ガッツリ稼いでいる経営コンサルタントだって、中小企業診断士を持っていなかったりします。

当然、中小企業診断士の有資格者でもガッツリ稼いでいる方はたくさんいます。

公認会計士であり、経済評論家でもある、あの有名な勝間和代さんだって、中小企業診断士の試験合格者です。

私の身近な中小企業診断士の方は、1,000万円以上するレクサスに乗っています。うらやましいです。元々偏差値50程度の大学出身で、信用金庫勤務の方でしたので、独立して大成功ですね。信用金庫も立派な職業だと思いますが。やっぱり稼ぐ稼がないは学力に関係ないですね。

経営コンサルタントと中小企業診断士の違い

結論、経営コンサルタントと中小企業診断士の違いはありません。

上で述べたように、資格の有無の違いなど形式的な違いはあっても、企業を支援すること・経営を支援することで企業を成長させるという目的は一緒です。

私は仕事柄、気になったセミナーや自己研鑽のためのセミナーによく行くのですが、その講師である経営コンサルタントの中には、中小企業診断士は現場を知らないからダメだ、という方も見えます。

私はその言葉を聞くといつも、下を向いて、何だコイツって思ったりします。まぁ、人を批判する方はあまり相手にしないんですけどね。その人なりの良さって必ずあるし、現場を知っている診断士だっているんだし。

現場を知っているメリットも当然ありますが、現場を知らないメリットだってあるんです。

経営者と話す機会が多いですが、よく経営者が売りたいものとお客さんが買いたいものってマッチしていないことが多いと感じることがあります。その道のプロになると、なかなか客観視できなかったり、お客さんの考え方と現場の考え方にギャップがでたりします。

そういった意味では、現場を知り過ぎることは反対にリスクになる場合もあるってことを覚えておかなければなりません。

経営学は生きた学問

よく経営学は生きた学問といわれます。つまり、企業の成功事例やベストプラクティスが学問になっていきます。中小企業診断士は、その企業の成功事例や診断・助言スキル、そして、その根底の経営理論について学びます。

中小企業診断士として名乗るかは別として、経営に対する考え方や診断、助言スキルを磨くうえでは、中小企業診断士試験の受験及び資格を取得する意義は大いにあります。中小企業診断士を揶揄する方は、きっと、中小企業診断士試験を受験したことのない方が多いでしょう。経営の根幹である理論がないのとあるのでは、論理展開の妥当性等の観点からも大きく違います。

一方で、資格ありきで自分を売らないって方は、あえて中小企業診断士の肩書を隠す方も見えます。つまり、考え方は人それぞれですが、中小企業診断士の試験を勉強することは、全く無駄にはなりません。例え、仕事が全く別のものでも、仕事の実務において、診断士としての考え方が大変役に立ちます。こういった理由から、中小企業診断士が社会人にとって人気のある資格になっている要因の一つなのだと思います。

中小企業診断士の業務とその役割について

中小企業診断士の業務とその役割については、一般社団法人中小企業診断協会のサイトで、以下のように説明されています。

中小企業診断士の業務とは?

中小企業診断士の業務は、中小企業支援法で「経営の診断及び経営に関する助言」とされています。「現状分析を踏まえた企業の成長戦略のアドバイス」が主な業務ですが、その知識と能力を活かして幅広く活躍しています。

以上の文章は、特に中小企業診断士の二次試験で求められるスキルについて書かれています。中小企業診断士とは、診断士という資格名にもなっている通り、中小企業の診断が一つの業務です。

診断とは、簡単に言えば、企業の現状分析です。中小企業診断士は、企業の現状をまず知って、どういう状況かを診断することで、経営に関する助言をします。中小企業診断士の二次試験でも、まず、診断をする、そして、その診断をもとに助言をするという構造になっていますから。その診断および助言をするうえで、必要な知識を定着させるのが一次試験であると思います。

中小企業診断士の試験についてもっと知りたいっていう方のために以下の記事も用意しています。

中小企業診断士|試験に合格するための本当の勉強時間は?

2018.02.23

中小企業診断士の役割とは?

中小企業診断士は、まず企業の成長戦略の策定について専門的知識をもってアドバイスします。また、策定した成長戦略を実行するに当たって具体的な経営計画を立て、その実績やその後の経営環境の変化を踏まえた支援も行います。このため、中小企業診断士は、専門的知識の活用とともに、企業と行政、企業と金融機関等のパイプ役、中小企業への施策の適切な活用支援まで、幅広い活動に対応できるような知識や能力が求められています。

以上の文章は、中小企業診断士の試験というよりはむしろ、取得後の実務に近い内容です。実際、私も実務において、金融機関や行政とのパイプもしておりますし、毎年のように変更される国の制度を理解し、企業に対し最新情報の提供や有益な情報提供及びそれに基づいたコンサルを行っています。

経営計画は単年度で終わるものでもありません。市場環境は日々変化しています。企業に寄り添い、企業が成長できるように支援をしていく、それが中小企業診断士の使命であると思います。

この記事のまとめ

結論

中小企業診断士とは、経営コンサルタントとして唯一の国家資格です。企業を成長へと導くナビゲーターとして働いています。よく社長の社外の右腕と呼ばれたりします。経営理論や経営学を知っている専門家ですので、論理展開に妥当性があります。

いかがでしたか?中小企業診断士について少しは理解できましたでしょうか?

もうちょっと中小企業診断士について下調べしたいって方や簡単に触れてみたいって方は以下の本を読みましょう!

ぜひ、中小企業診断士を目指していただければと思います。

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