中小企業診断士を取得後、転職した理由と転職したら大成功だった話

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中小企業診断士を取得すると、人生がこんな風に大きく変わります。

しかし、変わるが故、現状に対する不満、将来に対するさらなる向上心が芽生えてくるのも事実。そのため、中小企業診断士を取得して、私が転職を決意した理由と診断士としての転職のコツを紹介します。

あなた

中小企業診断士を取得して、独立しようか転職しようか、現在悩み中です。もっと自分が活躍できるフィールドで勝負したい。でもちょっと不安。共感できる人いないですか?

私もそんな風に感じていました。そんな疑問を解決できるかどうかわかりませんが、私の思いの丈を綴りたいと思います。

この記事で伝えたいこと

  • 公的支援機関とは?
  • 中小企業診断士を取得できる格好の職場
  • 私がいた公的支援機関の実態
  • いくら辞めたくても大人な対応が吉
  •  

  • 中小企業診断士の転職先として思いつく候補
  • 診断士やコンサルとして転職するなら

中小企業診断士を取得後に、公的支援機関を退職して、転職したら大成功だった私の体験談を紹介するのと同時に、診断士や経営コンサルとして転職や独立を考えている方にはおすすめできる内容だと思います。共感できる方が少しでもいたら幸いです。

それでは、早速見ていきましょう!

公的支援機関とは?

公的支援機関とは、民間の経営コンサル会社やコンサルタントファームのようなものではなく、国や県、市に準ずる機関、また、その外郭団体のことです。具体的には、中小企業基盤整備機構や中小企業支援センター(産業振興機構など)、商工会議所・商工会などが該当します。

ちなみに、私は大学を卒業してから、地元の商工会議所に入社しました。

商工会議所って公務員?

商工会議所って聞くと、「なんかおかたい職場・・・」「公務員だよね!?」という声が聞かれますが、いずれも違います。

商工会議所は経済団体なので、「団体職員」という職業になり、仕事の内容は違いますが、身近な例でいえばJA(農協)のような組織です。

私がいた商工会議所では、組織文化もかたくなく、良く言えばフランク、悪く言えばマネジメントができていない、そんな感じです。商工会議所によっては風土が違うと思うので、参考まで。

気になる給料は?

気になる給料も、公務員レベルではなく、中小企業の平均より下くらいで、決して高くないです。むしろ低い・・・(私がいた商工会議所の場合)。でも、休暇がとりやすいなど、良さもあります。

小さい子どもを抱える世帯なんかは共働きではないと贅沢するのはちょっと辛い。就業規則ではおそらく副業は禁止されていますが、許容範囲内の副業をするなど、生活水準をあげるためには努力が必要です。
中小企業診断士や経営コンサルが副業で稼ぐ方法〔秘策あり〕

商工会議所・商工会ってよく一括りにされることが多いですが、給与体系は全くの別物!

商工会議所は主要都市に1組織あるのが通常ですが、商工会は町や村にあったりします。しかし、なんと商工会は県の組織なんです。給与体系も県の職員に準じています。給与だけを考えるなら商工会の方が給料は高いです。ご参考に!

商工会議所も商工会も地域に密着していますが、一職員であった私が仕事の違いをあげるとすれば・・・、
商工会議所は、地域に密着しながら、経済活性化をより広域に考え、企業の高度な相談にも対応できる都会的なイメージ。
商工会は、地域に密着して、地場の企業のちょっとした悩みを解決する田舎的イメージ。

中小企業診断士を取得できる格好の職場

商工会議所のような公的支援機関は、中小企業支援を主にしており、国の施策などの窓口になっていたりします。当然、施策の内容を知る必要もありますし、実務的にも処理できる能力が必要です。私は、中小企業診断士の一次試験の「中小企業経営・中小企業政策」で役に立ちました。

また、中小企業診断士などの専門家、士業の方と接触する機会も多いため、受験時の話や受験勉強のコツなどこそっと聞くこともできます。中小企業診断士の方はフランクな方が多いので、親身に相談してくれます。

さらに、公的支援機関によっては、中小企業診断士を取得するための費用や取得後の実務補習などの費用の助成、合格一時金、毎月の手当など中小企業診断士取得に向けて後押ししてくれるところもあります。

あ、ちなみに私がいた商工会議所はそういったものはなく、自己啓発により診断士を取得しました。
(資格手当は月1万円ありましたが。)
手当等は商工会議所によってもまちまちだと思います。

診断士合格

さらにさらに、部署にもよると思いますが、恒常的な残業が少ないのが勉強時間を確保できるメリットですね、やっぱり。人並みの残業はあっても、月の残業時間だけを見れば決してブラックではないです。休暇もとりやすいですし。

現在では、国の施策などで中小企業向けの補助金が多くでていますし、商工会議所を窓口とした施策もありますので、スキルや知識を生かすフィールドも存在はします。

では、なぜ、私が公的支援機関(商工会議所)をやめたのか?

その理由を紹介します。

私がいた公的支援機関(商工会議所)の実態

私が中小企業診断士を取得後に、商工会議所を辞めた理由を説明します。

理由1:管理者層がマネジメントしない(管理職の考え方に改善の余地あり)

これは、本当に私の頭を悩ませました。

私のいた商工会議所では、「マネジメント」という言葉のない組織でした。

管理職手当をもらっているのにも関わらず、「自分で何も決められない」っていう管理職や「方針なんてものはないよ」っていう管理職だらけでした。

特に、総務人事部の管理職なんて、総務的な仕事、人事的な仕事を全くしていませんでした。おかげで、人事制度や規定、規則なんてぐちゃぐちゃです。

私の発言で、少しずつではありますが、改善はされましたけどね!当然、マネジメントや組織体制がしっかりしている商工会議所もあると思いますので、商工会議所で勤務する価値はアリだと思います。でなくても、「俺が変えてやる!」っていう気概で取り組んでもいいかもです。

理由2:組織文化がネガティブ

誰も新しいことにチャレンジしない。どんな事業に対しても、まずはネガティブ発言が四方八方から聞こえ、現状を良くしようとする改善が全く見られませんでした。

組織文化を変えてやろうと思ってもムダで、逆に管理者層から白い目で見られます。部下が必死で頑張ろうとしているのに、上司は「関係ない」っていう態度で、全く前に進まず・・・。

組織文化は過去の歴史の中で築かれているものなので、一気に変化させることは難しいですね。

それでも私は懲りずに、新規提案をしまくって、自ら実践していきましたけどね。理解や評価していただける方もいました。

あ、このやりたいことを実践できる意思決定の迅速さは、大手企業にはない感じで、やりがいはあるのかも。当然、責任は自分ですけどね。

理由3:雑用の仕事が多い(仕事の性質上の問題)

商工会議所は、いろんな団体の事務局を担うことが多く、何か新しい事業を企画して職員主導で経済を活性化するというより、その事務局として、ドラフト案を提示したり、資料を刷ったり、お茶を出したり、お金を集金したりと雑用的な仕事が大半を占めます。

自己PRで、「資料の印刷枚数だけは他人に負けません!」と言いたいくらい笑。

「縁の下の力持ち」って前向きに解釈すれば、重要な仕事なんですけどね。こういった商工会議所のような組織があるから、地域の経済界が回っているのかもしれません。

私は小さい頃からあまり前に出るタイプの人間ではなかったので、むしろ、商工会議所が合うのかも。

理由4:仕事の幅が広い(企業支援だけではない)

仕事の幅が広いこと自体は悪いことではないですが、広いが故、中小企業診断士として企業支援をしたくても、全くジャンルの違う仕事が担当になったりすることが多いです。これはサラリーマンのあるあるですね!

イベントの会場準備であったり、検定試験の施行であったり、インフラ整備の陳情・要望であったり、やはり組織に属する人の宿命の「やりたいことができない」という点も商工会議所にはあります。

対外的にも「商工会議所って何をやっているかわからない」と言われるくらい、仕事の幅が広く、縁の下の力持ち的な仕事なのであまり目立たない特徴があります。診断士でもそうですが、企業が主役ですからね!

仕事のやりがいはあるかも!?

今までの内容は私がいた商工会議所に限ってのお話しです。商工会議所を否定するものでは決してありません。むしろ、商工会議所はやりがいがあって、地域経済を幅広い視点から活性化したいという方にはうってつけの職場であると思います。

どうですか?この商工会議所を少し下げて上げる感じ。上げるだけでは嘘っぽくなってしまうので、職員だった私の見解も交えて、商工会議所の紹介みたいになりました。

以前、電通さんとお仕事をさせてもらう機会がありました。電通さんの担当者は、「コーディネート役やつなぎ役がビジネスでは一番大事」とおっしゃっていました。

商工会議所はまさに、コーディネート役。行政や国と経済界とのパイプ役、企業と専門家のコーディネート役、それを担っているのが商工会議所です。

電通さんが言うには、「パイプ役やコーディネート役に情報が一番集まる」らしいです。だから、商工会議所のような組織は今後も必要とされてくると思います。経済団体としての求められる機能や役割もさらに増していくかも・・・。

では、「なんで辞めたんだ~」ってそんな声が聞こえてきそうですが、ただ、私は診断士として、企画やマーケティング支援をもっともっと専門的に行ってみたかったのと、企業支援に特化してさらに専門性を強化したいと思ったからです。

いくら辞めたくても大人な対応が吉(転職だけでなく将来的な“独立”も意識)

転職だけではなく、将来的な独立を意識するなら、退職の際はいくら嫌でも「円満退社」がベストです。これは、商工会議所に限ったことではありません。

円満退社をし、個人の印象を悪くしなければ、将来独立したときに、「何かのご縁」が舞い降りてくるかもしれません。特に、商工会議所や信用金庫などに勤めている方は、専門家派遣やセミナー講師、企業への紹介など、そういったご縁の可能性が高くなると思います。
中小企業診断士|独立後の年収は?転職に有利?
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中小企業診断士の転職先として思いつく候補

中小企業診断士の転職先として誰もが思いつく候補先としては、

  • 商工会議所・商工会
  • 都道府県等中小企業支援センター
  • 中小企業基盤整備機構
  • 信用金庫などの金融機関
  • コンサルタントファーム

・・・があげられますね。

でも簡単に思いつく範囲では、皆さんが本当にやりたいことと出会う可能性は最大ではないです。

せっかく採用内定されても、実際はやりたい仕事と異なっていたり、給料が思いのほか低かったり、激務だったり・・・転職で100%成功させることはなかなか難しいでしょう。

転職は自分の人生が大きく変わるほか、家族にも影響してくることなので、しっかり考え、相談し、決断すべきです。

そのため、転職の視野を広く、そして自分のやりたいことを整理して、客観的な自分の評価や信頼できる相手と相談することが良いでしょう。

これから、そのやり方や方法を説明しますね。

中小企業診断士やコンサルとして転職するなら

私は、中小企業診断士を取得後、商工会議所を退職し、転職をしました。
その結果・・・

大成功でした!!

大成功とした理由は、上でも説明しましたが、私は診断士を取得して、企業支援だけに注力して専門性を極めたかったので、それが叶ったという意味です。

幅広く、経済活性を行いたい方はぜひ、商工会議所へ!

では、そういった思いや夢をかなえるためには、・・・

中小企業診断士やコンサルであるなら、転職も戦略的に考えたいです。

転職サイトは3社以上(MIIDAS(ミイダス)リクナビNEXTなど)登録して、最終的に1,2社に絞るのがおすすめ!転職成功者の平均登録数は4.9社みたい(転職サイト調べ)です。

以下では、特に高学歴でもなく、資格は中小企業診断士だけという、ごく一般人である私が転職で大成功した方法をご紹介しますね。

一般人の診断士でも夢を叶える職場に転職できる方法

私は嫁さんや子どものことも考え、「もっともっと自分の診断士としての可能性を試せる職場を何とか地元で探したい」と思っていました。

転職サイトも複数社登録しました。

でも、実際、私は転職を今までしたことがなかったので、不安で不安で・・・

そこで、私も経営コンサルの一応プロであるから、転職のプロに聞いてみようって思ったんです。誰でも得意分野ってありますからね。

転職のプロに会うのにも緊張はしましたが、「転職すること」と「転職活動をすること」は違うんだとどこかのサイトを見たことをきっかけに、「転職活動をする」という意味で会うことを決断しました。

やっぱり、人と会うことは大事ですね。

不安や悩みも共感してくれるし、自分がやりたいことを素直に話すことができるし。

おかげで、診断士として自らの夢を実現する第一歩(転職)を踏み出すことができました。

ちなみに、使った転職サービスは、DODAです。
https://doda.jp/

転職

転職して一番うれしかったことは、恥ずかしいですが、嫁さんが一番喜んでくれたことです。

ずっとずっと嫁さんには、冗談っぽく「もっと稼いで」と言われていたので笑。結局、お金か~~い!!!

インテリジェンスの「DODA」は、転職のプロに相談できる転職サービスです。人材紹介を通しての転職や、直接企業に応募して転職も可能です。DODAでは、エージェントサービスに登録した方向けに、サイトに公開されていない求人をキャリアカウンセリングの中で紹介してくれます。

転職エージェントのDODAを使うメリットは以下です。

メリット1:あなたのキャリアを客観的に整理!

業界・職種に精通した専任のキャリアアドバイザーがあなたのキャリア、スキルを総合的に判断し、現在の転職市場において強みとなる部分、弱点となる部分を整理してくれます。

メリット2:客観的な立場から適性を活かせる仕事をアドバイス!

「できること」と「やりたいこと」が合致する理想のキャリアを目指すために、あなたの希望と現実の企業と求人とを照らし合わせながら選択肢を探ってくれます。その過程で、自分では思いもよらなかった業種、違う職種に出会う可能性もあります。

当サイトは選択肢を広げるブログですが、やっぱり、選択肢を広げてから選択肢を絞ることで、可能性を最大限に引き出せると思います。

メリット3:応募書類の書き方指導や、万全の面接対策!

就職や転職などで、書類選考で落ちたことはありませんか?

人事担当者をひきつける履歴書・職務経歴書を書くためには、プロのアドバイスを受けることをおすすめします。また、面接に不安を感じている方のために、DODAでは、事前にできる限り詳しい面接の情報も提供してくれます。なんて親切!!

さらに、模擬面接や、終了後のフィードバックなども行ってくれます。本来の自分を最大にアピールするためのノウハウを収集できる点が良いですね!あらゆる場面で活用できます。

メリット4:求人票だけではわからない、社風や先輩の情報も!

提供してくれる情報は求人情報だけではないんです。

業界の動向や、社風や現場の雰囲気、企業の方向性、成長性といった「生」の情報まで、幅広く提供してくれます。より広い視野を持ってキャリアを見通すことが可能なのでおすすめです。

まとめ:診断士を取得後、転職のプロに一度は相談してみるのもアリ

私の暴露話も交えて、中小企業診断士の方が現在の生活をもっと良くするための転職方法を紹介しました。

転職を少しでも考えているなら、転職サイトを複数社登録するべし!

転職は、「運とタイミング」の要素もありますが、一度は転職のプロに相談してみるのもアリかと。

転職で自身のステップアップはもちろん、私の場合は、嫁さんが一番喜んでくれているし、子どもの成長も日々見れるので、まぁ、家族孝行はできたかな。

以下、参考に大手転職サイトのリンクを貼っておきます。選択肢を広げるために、時間のあるときに1社ずつ登録しても良いかと。

とにかく一歩ずつ前進したい方
まずは転職サイトに3社以上登録です。
最も気軽に無料登録できます。
MIIDAS(ミーダス)MIIDAS

以下、転職サイトの大手です。良い企業を探すにはとりあえず登録して、使えそうなサイトを1~2社に絞るべき。
転職のDODA
リクナビNEXT
JACリクルートメント

この記事はおわりです~。