中小企業診断士|独立後1,000万を稼ぐ方法〔秘策あり〕

資格




中小企業診断士試験に合格後、独立後に1,000万円を稼ぐ方法についてご紹介します。

あなた

中小企業診断士を取得したけど、独立して稼げるか不安。家族もいるし、養っていけるかどうか・・・。独立したいけど、なかなか決断できないな・・・。

そんな中小企業診断士の悩みを解決します。

この記事で伝えたいこと

  • 独立する前にやるべきこと
  • 独立後まもない時期にやること
  • 年収1,000万円稼ぐために

せっかく診断士として独立するなら、今よりも年収をあげたいものです。

欲を言えば、今よりも年収をあげ、自由もほしいですよね。

「独立して何が成功か」という定義はありませんが、年収1,000万円は誰もが目標とするところです。

この記事では、診断士として独立後年収1,000万円を稼ぐためにやるべきことをご紹介します。

独立する前にやるべきこと

独立する前にやることは、以下の5つです。

たった5つのステップ

  1. 会社の円満退社
  2. 自分の棚卸
  3. 自分の能力のレベルアップ
  4. 創業計画の作成
  5. 人脈づくり

では、それぞれ以下で説明したいと思います。

会社の円満退社

今の会社に迷惑をかけないことは大変重要です。今の職場で気に入らないことはあっても、円満退社できるような工夫が必要です。

円満退社する理由

退職後のご縁を意識するため

前職の人脈であったり、職場との関係性であったり、何かしらのご縁で、仕事を紹介される場合があります。そのためには、退職の意思表示を早い段階で上司に伝え、円満退社できるよう心がける必要があります。

特に、中小企業支援機関にお勤めの方は、専門家として将来活用・紹介していただける場合もありますので、円満退社を心がけましょう。

年収1,000万円は独立ではなくても転職でも可能だったりします。

中小企業診断士を取得後、転職した理由と転職したら大成功だった話

2018.04.05

独立開業を意識する時期は?

私が独立開業を意識したのは、独立した2年前です。独立して稼ぐためには、退職の2~3年前に独立開業を意識して、それに向けた活動や行動をしていくことをおすすめします。

自分の棚卸

創業計画をつくるのに役立つのが、自分の棚卸です。

自分の棚卸とは?

経験やスキル、成功体験、失敗体験、影響をうけたモノ・コトなどを洗い出すこと

自分の棚卸の方法について詳しく知りたい方向けに以下の記事も用意しています。

中小企業診断士|独立・転職のための自己分析法〔保存版〕

2018.03.07

自分の棚卸は、独立前の会社勤務時代にやっておくことをおすすめします。

自分の能力のレベルアップ

中小企業診断士というだけで十分な能力があると思いますが、プラスアルファの能力があればより一層強いと思います。

強みは何?

独立して稼ぐためには、自分の「なりたい中小企業診断士の像」を明確にする必要があります。

そのためには、自分の強みを明確にしておくことをおすすめします。

強みを明確にする方法は、2つあります。

強みを明確する方法

  • 自己分析する
  • 客観的に強みを把握する

自己分析に関しては、上で紹介した、独立・転職のための自己分析法をご覧ください。

一方、客観的に強みを把握する方法は、中小企業診断士やコンサル仲間などに自身の強みを挙げてもらう方法があります。でも、自分自身を知っている人が少なかったり、そういった機会をつくることができなかったりするのも事実です。

そこで私が活用したのは、以下の2つ。

客観的に強みを把握する方法

  1. リクナビNEXTを利用する
  2. MIIDAS(ミーダス)を利用する

リクナビNEXTやMIIDASは転職向けのサイトという印象が強いです。が、実は客観的に強みを見つけることができるんです。

私は、中小企業診断士を取得した当時、「独立するか」、「転職するか」悩んでいました。

そこで、上の2つのサイトにまず、無料登録しました。

リクナビNEXT

リクナビNEXTは転職先が豊富で、全国における知名度があるので、皆様もよくご存じだと思います。転職ではなく、独立のみを意識されている方でも、登録さえすれば強みの分析ができるし、人生の選択肢の幅が広がると思います。

私はこんな強みがあって、こんな転職先候補があるのか。だったら、この分野で独立すれば成功する確率が高いかも」というような仮説を立てられます。

中小企業診断士や経営コンサルタントは、仮説思考って大事ですよね。中小企業診断士の二次試験合格者であればきっとこの意味を理解していただけると思います。

客観的に強みを分析してみると、「全く意識していなかったけど、こんなことが他人よりも勝っているんだ」と気づくことができます。

中小企業支援でもそうです。よく中小企業をコンサルしてて思うのが、「それってかなりの強みですよね」ってことをあまり意識せず事業展開されていたりします。社長にその事実を伝えると、「えっ!?そうなんですか。」という反応が多いです。

実は、私たち個人でも同じことが言えます。

強みを把握することのメリットは、以下の3つ。

強みを把握するメリット

  • 強みを相手に伝えられ、事業展開の方向性を固めることができる
  • 強みをさらに磨き上げることができる点
  • 辛いときでも頑張ることができる

なので、まずは、自分の真の強みを把握することをおすすめします。その後、独立や転職に向けた活動を実践していくと良いです。

MIIDAS

MIIDASは市場価値診断ができます。転職するしないかに関わらず、登録して一度は試してみる価値ありです。

登録して、独立や転職の判断をするのも良いでしょう。自分がどれだけ市場から必要とされているかを把握できます。

市場ニーズに自分が合致していれば、独立してもうまくいく可能性があります。やはり、まずは現状分析が重要ですね。

MIIDAS(ミーダス)の場合は、氏名、住所は入力不要!メールアドレスや電話番号などの個人情報は非公開にできるので安心して使えます。

転職やキャリアアップを目指している方は、DODAです。

売りたいサービスは何?

また、自分の「売りたいサービス」も明確にする必要があります。

自分が売りたいサービスを見つけるためには、以下の3カ条を意識しましょう。

売りたいサービス3カ条

  1. やりたいことをやる!
  2. できることをやる!
  3. 求められていることをやる!

中小企業診断士や経営コンサルタントであれば当然のことですよね。

上の3カ条の重なる部分が、あなたが今後売り出していくサービスです。顕在的に求められていることに加え、潜在的に求められているウォンツについても加えても良いかもしれません。

創業計画の作成

診断士として独立するということは、創業することと同義です。

創業するためには、創業計画が必要です。

よくコンサルは、事業者に対しては「事業計画書を作りましょう」と伝えていても、自ら事業計画を立てていなかったりします。あるある話です。

あたり前のことですが、診断士として独立(創業)するには、創業計画(事業計画)をつくりましょう。

上で説明した自己分析や売りたいサービスを明確にすれば、事業計画の作成がスムーズになると思います。

独立後の夢や目標を数値化することも大事です。それに向けた道筋も立てないといけませんね。事業計画をどうやって作ったら良いのかわからないって方は、以下の本を読みましょう。

人脈づくり

中小企業診断士や経営コンサルタントとして独立するには、人脈が大事です。まぁどのお仕事でも言われていることですが。

特に経営コンサルは、それぞれ専門分野が異なります。顧問先のお客さんから、専門外の相談を受けた場合でも、人脈があれば、コーディネートをすることができます。より専門的に相談解決ができるので、顧問先にとってもありがたいことだと思います。

私のお客さんでも、事業承継の相談をされたら、事業承継の得意な診断士や税理士に同席してもらい、より専門性の高い課題解決をしています。

そういった意味で、人脈は大事です。診断士同士の会合や目標とするコンサルとの飲みニケーションなど、積極的に人脈を広げる活動をしましょう。

開業した診断士の9割以上が知人からの紹介です。

独立後まもない時期にやること

独立後、一番不安なことって何でしょうか?

それは、手帳のスケジュールが埋まらないこと

私も独立当時、手帳が白いことが恐怖でした(汗)。

まずはじめは、手帳を埋めることを考え、活動することが大事です。

公的支援機関に頼る

公的支援機関には、商工会議所・商工会、中小企業支援センター、信用保証協会、中小企業基盤整備機構、よろず支援拠点などがあります。

いずれの機関も、日当2万~5万円をもらえる仕事のニーズが存在しています。各支援機関の仕事内容については、以下記事で紹介しています。

中小企業診断士|独立後の年収は?転職に有利?

2018.03.01

公的支援機関や制度のメリット

メリットは、以下の3つです。

メリット

  • 安定収入を得られる
  • 民間契約に結び付く可能性あり
  • 信用力を得られる

やはり、独立するとサラリーマンではないので、自分で稼がないと収入がありません。その点、公的支援機関を活用すれば、安定的な収入が入ってくるので、独立後の不安を軽減できます。

また、セミナーや専門家派遣等を行えば、企業との接点もできます。それをきっかけに、企業から声をかけていただける場合もあります。

さらに、公的支援機関に関わっているという信用力を得られるのもメリットです。

公的支援機関や制度のデメリット

デメリットは、以下の3つです。

デメリット

  • 単価が低い
  • 関わりすぎると転職的
  • 契約期間が短い

商工会議所や商工会のセミナーでも平均単価が2万円~2.5万円なので、数をこなさないと思うような年収を得ることができません。

また、日当5万円の仕事など月15日以上拘束されたりする場合もあるので、独立というより転職に近い感じです。それでもサラリーマンより自由はありますが。

さらに、1年契約であるケースが多いので、国の制度が変更されたりすると契約更新がなくなったりと外部環境に左右されやすいのもデメリットです。

ちなみに金額は?

公的支援機関を利用した際の謝金や契約金は以下です。

公的支援機関 日当
中小機構プロジェクトマネージャー 5万円
中小機構サブマネージャー 3万円
中小機構派遣専門家 2.5万円
商工会議所関連 2万円
県センター関連 2.5万円

独立後年収1,000万円を稼ぐために

年収1,000万円以上を稼いでいる複数の診断士に以下の質問を投げかけました。

年収1,000万円を達成するのにかかった期間はどれだけですか?

私の質問に対する回答は以下です。

年収1,000万達成までの期間

  • 3年(30歳の男性)
  • 7年(50歳の男性)
  • 2年(40歳の男性)
  • 5年(50歳の女性)
  • 4年(40歳の女性)

いかがですか?年収1,000万円の達成は実現できそうって感じませんか?最近は、年収1,000万円を達成するまでの期間が短くなっているようです。開業して1年で1,000万円を達成している診断士もいます。

年収1,000万円を稼ぐためには、以下のように断言します!

専門分野を築くこと!

顧問契約を獲得すること!

専門分野を築く

「Webマーケティングといえば、〇〇先生」、「事業承継といえば、〇〇先生」とコンサル仲間及び企業に認知してもらうことが大事です。

誰もが初めから専門分野があるわけではありません。

しかし、得手不得手・出来不出来に関わらず、「専門は、〇〇です」と言ってしまえば、その分野の専門家になれます。それも戦略の一つですが、アウトプットが悪いと信用を失墜しますので、やはり勉強が大事です。

専門分野がない方におすすめの方法として、以下の記事を用意しています。具体策あります!

中小企業診断士|専門分野を築く方法は1つ〔実践方法あり〕

2018.04.03

顧問契約を獲得する

実際、公的支援機関の受注だけで食べていくことは可能です。

ただ、年収1,000万円以上を稼ぐためには、やはり顧問契約が重要です。まぁ、専門分野があれば、自分自身のメニューをつくって、顧問契約なしでもそのメニューごとに受注を獲得することは可能です。

顧問契約料

診断士の顧問契約料の相場は、5万~15万くらいです。企業の規模によって20万や30万もらっているケースも。

顧問契約獲得のツボ(秘策)

よくコンサルにお願いする企業は、成長志向や向上心が高いため、コンサルにお願いしなくても伸びる会社だと言われます。私もそう感じます。

顧問契約は持って2年ともいわれますが、最初のコンサル提案書が必要です。

コンサル提案書には、一つの課題だけでなく、その他の課題や分野についても記述し、継続的なコンサルを行えるように設計することが大事です。

社長

先生にお願いする場合は、いくらなの?

そんな社長からの言葉を引き出すことができたら、顧問契約はすぐその先です。

よっぽどお金に余裕のある企業以外、顧問契約を結びたい企業の社長は報酬の話をされる場合が多いです(私の経験談)。

あとは、以下のように決まり文句を作っておくと良いです。

決まり文句例

「コンサル提案書をつくりましょうか?」「コンサルの内容としては、主に〇〇と〇〇でよろしいでしょうか?」「〇〇も伸ばしていきたいですよね」「〇〇も時間をかけて進めていきたいですよね」「今後は、月に1度の訪問と電話やメールでのやりとりでいかがでしょうか?」「報酬金額についてですが、5万円~15万円で行っていますが、〇万円でいかがでしょうか」

顧問契約料は企業の規模や業績を見て、できるだけ高単価にしたいです。安い単価で多くの企業を診ることは一人では不可能です。

高めの単価で、少ない企業を一生懸命診断することがおすすめです。なぜなら、あなたの仕事の代わりをできる人はいないですから。

独立をお考えの方や年収1,000万円以上を稼ぎたい方、以下の本でも具体的に稼ぐ方法が紹介されていますので、まだ読んでいない方は一度読むことをおすすめします。

中小企業診断士が独立後年収1,000万円を稼ぐ方法まとめ

中小企業診断士や経営コンサルタントとして独立して年収1,000万円稼ぐためには、事前準備が大事。年収1,000万円を達成するまでの期間が短くなってきていて、計画に沿って地道に活動すれば達成できる可能性は高い。より年収を伸ばすためには、専門分野の強化と顧問契約の継続が必要。

いかがでしたか?

コンサルの仕事や企業支援をする仕事って素晴らしいと思います。

自分の努力で、自分のスキルがあがって、しかも報酬も得られます。コンサルで活躍されている方は前向きな方ばかりです。

手帳のスケジュールの話をしましたが、独立して嬉しいことはお金よりも次の仕事です。

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