中小企業診断士|専門分野を築く方法は1つ〔実践方法あり〕

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中小企業診断士として専門分野を築く方法をお伝えします。

あなた

中小企業診断士を取得したけど、専門分野がなくて不安??中小企業診断士の取得を目指そうと思うけど、専門分野ってあったほうがいいの?

そんな悩みを解決したいと思います。

私も中小企業診断士を取得した当初、専門分野はありませんでした。むしろ、「中小企業診断士を取得することで、少しでも専門分野を・・・」そんな感覚でした。
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この記事で伝えたいこと

  • 専門分野はいるのか、いらないのか?
  • 専門分野を築く方法(二つあるのか?)
  • おすすめの専門分野と習得・実践方法

以上の内容について、私が実践していることや成功体験をもとに紹介していきたいと思います。

「中小企業診断士の試験自体、難しいし、取得しようと思っても一般人でできるのか?」って方は、以下記事に診断士の試験概要、勉強時間、私の簡単なプロフィールを紹介していますので、ご覧くださいね。
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それでは、早速見ていきましょう!

専門分野はいるのか、いらないのか?

結論からお伝えします!

専門分野はあったほうが稼げます!

専門分野があったほうが稼げるのは事実です。中小企業診断士やコンサルとしてだけでなく、その専門分野での仕事の依頼や活躍フィールドがあるからです。

ただ、中小企業診断士やコンサルも「経営戦略のプロ」であるから、その分野だけでも活躍できることは確かです。実際、経営計画の策定や経営戦略の立案だけで食っている診断士やコンサルも多く見えます。
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ただ、専門分野がないとリスクは大きいと思います。単純に仕事の幅(選択肢)が狭まるからです。それでも経営戦略に特化して世の中に名をはせてしまえば、将来安泰ですが、誰もがそれを実現できるとは限りません。

また、診断士やコンサルは経営戦略立案はできて当たり前で、その分野だけでブランドを確立(経営戦略と言えば〇〇先生)するのは至難の業であると感じます。

では、どうやって専門分野を築くべきかについて紹介します。

専門分野を築く方法(二つあるのか?)

専門分野を築く方法は具体的には以下のとおりです。

専門分野を築く方法

  • 自分の専門分野は○○だと公言する(おすすめしない)
  • 専門分野を身につける(おすすめ!)

自分の専門分野は○○と公言する

記事タイトルでは、専門分野を築く方法として1つと断言しました。事実、そうなんですが、もう一つだけ秘策があります。

実際、「専門分野は○○です」と言ってしまえば、それが専門分野になります。

ただし、気をつけるべき点があります。

知識や技術、ノウハウがあれば良いですが、その専門分野の仕事が舞い降りてきたとき、アウトプットが悪いと信用を失墜します。

やはり、専門分野がないのに、「専門分野は○○です」と公言することは、ハイリスクです。あまりおすすめしません。

専門分野を身につける

専門分野を身につける最短方法は、「勉強」です。やはり、王道スタイルが一番おすすめです。中小企業診断士やコンサルで活躍するためには、経営理論や経営学を学びます。私も中小企業診断士を取得するまで、余暇時間は勉強に費やすことが多かったです。当然、遊びもしましたが。

本業でも副業でも、本気で取り組むことが稼ぐ秘訣で、楽に稼いでいるように見える人でも影でたくさんの努力をされています。例えば、ブロガーやアフィリエイター(楽に稼いでいるように見えるわけではありませんので、ご了承を)でも、「育毛剤」を売るために100記事以上、自ら勉強したり、使ったり、分析したりと努力されています。

専門分野を築くには、「勉強に勝るものはない」と思います。勉強は自分に対する重要な投資なので、中小企業診断士やコンサルの方は向上心の高い方が多いので、お分かりいただけると思います。

中小企業診断士や経営コンサルタントは、よく「メニューをつくれ」と言われます。

メニュー(=専門分野)をつくるためには、まず、以下の本を読みましょう。

おすすめの専門分野と習得・実践方法

今後の将来性を考えた場合、おすすめの専門分野とその習得・実践方法を紹介します。

まず、おすすめの専門分野は以下です。選択しやすいように3つだけ紹介しますね。

おすすめの専門分野

  • 事業承継
  • デザイン・キャッチコピー
  • Webマーケティング

以下でそれぞれの専門分野について説明したいと思います。

事業承継

事業承継

現在は大事業承継時代と言われるほど、事業承継の知識は専門であるかないかに関わらず押させておくべき論点です。国の施策はもちろん、税制も毎年のように変わっています。

日本の経済団体などは国に対して事業承継の提言を毎年のようにしており、今後も税制面などの優遇措置など着目すべき点は多いです。

企業コンサルをするうえでは、継続的な支援をしていくと後継者問題はいずれ直面する問題であるし、知識を備えておいて損はないかと。

ただ、事業承継は、自社株の評価や相続税の問題など、非常に細かい専門知識を必要とするのも事実。また、税制面は専門家である税理士の得意分野。

では、中小企業診断士や経営コンサルとして、何を差別化(=得意分野)すれば良いかというと・・・答えは一つ!

事業承継計画をつくり、社長と後継者とともに実践すること!

上の内容に尽きると思います。中小企業診断士や経営コンサルの良い点は、他の士業の橋渡しやコーディネートをすることができる点にあります。企業をコンサルするうえで、相続税の専門的な知識が必要であれば、知り合いの税理士を呼ぶなど、他士業と連携することで、顧問先などの企業の課題解決をスムーズにできます。

そうすることで、企業にも感謝され、今後もコンサル契約を継続してくれる可能性が高くなります。

また、診断士やコンサルは、チームで動くことが多かったりします。事業承継を専門分野とすることで、「事業承継といえば○○先生」という印象を他のコンサルにも与えられ、事業承継課題の解決のために依頼されることも多くなります。

事業承継の知識を習得する方法

事業承継の知識を習得する方法は、ひたすら関連書籍を読みまくることです。国が出している「事業承継マニュアル」も一度読んでおくと良いでしょう。

ここでは、事業承継の第一歩を理解するのに最適な本を紹介します。以下の2冊をまだ読んでいない方は、事業承継支援の大枠を理解するために、まず、読みましょう!

デザイン・キャッチコピー

私の専門は、デザインやキャッチコピー、売り場空間づくりなどです。実はそのスキル、独学なんです。私も専門分野がほしくて、20代のときから興味のあったデザイン系の勉強をしました。

チラシ作成やロゴ作成など、直接デザインの仕事をするのも良いですし、デザインから派生して売り場づくりやHPデザイン、メニューアレンジなど、デザインの知識はいろんな場面で活用できます。

デザインの勉強方法は、たった3つです。

  • 王道の本で学ぶ
  • Web学習をする
  • クラウドソーシングで腕試し

王道の本で学ぶ

中小企業診断士の試験において、テキストや過去問で勉強するように、まずは王道の本で学ぶべきです。ネットなどが主流になってきて、意外と本って飛ばされやすいんですけど、やはり大事です。

まず、デザイナーではない初心者が読むべきベストな本です。

ノンデザイナーズ・デザインブック

近接や整列、コントラストなどデザインの基本中の基本が書かれています。私も自身で名刺を作成するときなど、参考にしました。また、活字を生かしたデザインも掲載されており、活字自体が意味するものを理解できました。

次に、実際にデザインを作り上げるソフト「イラストレーター」や「フォトショップ」を学べる本です。

世界一わかりやすい Illustrator & Photoshop 操作とデザインの教科書

デザイン初心者の最初の一冊としておすすめです。これからデザインの活動をする方は、この本の内容が基盤になります。

イラストレーターやフォトショップがなくてもデザインはできますが、あまりおすすめしません。独学でも使いこなせるソフトです。おそらくフリーランスのデザイナーとかは独学の方も多いのでは。

あ、ちなみに絵心とか不要です。私は美術の内申「2」でしたから。それよりも服装とかコーディネートとか、感性が必要だと感じます。

次にロゴデザインに関する書籍です。

装飾系ロゴ・マーク・ラベル -DECORATIVE LOGO DESIGN

デザインの基本は、「自分がかっこいいと思うものをマネる」ことがスタートです。

以下の本は、ロゴに興味のある方は絶対読んだほうがいい一冊です。ほんとおすすめです。

いろんなタイプのロゴデザインが掲載されています。線画とかイラストとか。

私は、今でもたまに見て参考にしています。大変重宝しますよ。机のすぐとれる場所にずっと置いておきたい一冊です。

デザインに関する本を購入するポイントは、「ジャケ買い」でだいたい良本を手に入れることができます。

おしゃれな本を買っておけば問題ないかと。デザインですから、ダサいものはちょっと・・・。

Webで学習する

私はイラストレーターとフォトショップについては、Webでも勉強しています。

本だけでも理解はでき、仕事もこなせると思いますが、やはり視覚的に理解することで、イラストレーターやフォトショップのプロ的操作みたいなものが理解できます。どこかぎこちない操作であったのが、今ではマウスが勝手に動く感じでデザインしています。

ちなみに私は、Udemy(ユーデミー)というオンライン学習を利用しました。

Udemyは、1,500万人の方が利用していて、デザインやプログラミング、ヨガ、写真など、 4万5千以上の幅広いコースがあります。しかも割引を結構な頻度で行っているので、通常7,000円くらいする講座が2,000円で受講できたりします。内容もかなり充実していて、コスパは完璧です。

さらに、オンデマンドで、いつでもどのデバイスからでも自分のペースで学ぶことができるのも便利!

こんな方におすすめ!

  • キャリアアップに前向きな方
  • 手に職をつけるために自己投資を検討している方
  • ビジネスに関するスキルアップを目指す方

Udemyは、世界的に超メジャーなオンライン学習サイトなので、安心して利用できます。価格も手頃で、ちょっと興味があるスキルを気軽に学習できるので、利用したことのない方は使ってみる価値ありです。
Udemyのオンライン学習を見る

クラウドソーシングで腕試し

スキルを身につけたら、いよいよ稼ぐステップです。自分の身につけたスキルの腕試しをしましょう。

いきなり実戦をすることが、さらなるスキルアップにもつながります。

私もインプットしたものを、早くアウトプットしてみたくてたまりませんでした。そのアウトプットしたものが初めて依頼主に喜んでもらえたとき、言葉では言い表すことができないくらい喜びを感じました。

今では、クラウドソーシングサービスが普及してきており、アウトプットできる環境が整備されています。それを使わない手はないです。以下のサービスに登録して、案件をこなしましょう!登録は無料なので、スグできます!とりあえず登録しておけば、仕事の幅が広がると思います(経験談)。
私も無料登録しているクラウドワークスを見る

Webマーケティング

このWebマーケティングが実は一番オススメの分野!

小学生でもプログラミングを学ぶ時代。まさに今後の将来の方向性を示しているようなものです。

以前、Googleの日本法人前社長の講演を聞いたことがありますが、その方がおっしゃっていたことを簡単に要約すると、「これからは、ITと英語が必要不可欠」だそうです。

ちなみに、私もGoogleの元日本法人社長に言われたことを実践しようと英語にも取り組んでいます。TOEICは学生時代600点くらい?で、スキマ時間に英語学習をしていますが、TOEIC750点まできました。やってて思うのが、中学生英語をマスターすれば日常会話はできますね!あっ、これ、Googleの日本法人元社長もおっしゃっていました。
私が使っている英語学習の新定番!スタディサプリ ENGLISHを見る

ちょっと話が脱線しましたが、Webマーケティングと一言でいっても、非常に幅広いです。大きく分けるなら、具体的に以下のとおり。

  • SEO
  • リスティング広告
  • SNS
  • Webライティング
  • 解析・分析

幅が広いが故、多くの方が個別論点に集中しがちになってしまう傾向にあります。

中小企業診断士や経営コンサルタントは、ミクロに物事を見ることも大事ですが、マクロに俯瞰できる能力が非常に大事です。その点、中小企業診断士の試験を合格された方であればそういった能力に優れていると感じています。ライティング能力も実は備わっているかと。
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つまり、私が申し上げたいのは、まずはWebマーケティングについて体系的に学び、全体を理解したうえで、より専門化していくことをおすすめします。そのほうが習得スピードが早いのと、正しい専門知識の理解ができます。

Webマーケティングの具体的な勉強方法としては、以下の3つです。

  • 王道の本で学ぶ
  • Web学習をする
  • クラウドソーシングで腕試し

王道の本で学ぶ

体系的に学ぶには、より身近な本から学び始めるのが障壁が低いです。ただ、Webマーケティングに関する本は、難易度の低いものから高いもの(初心者には理解するのが難しい)まであります。

以下では、初心者であった私が読んで「面白く感じた」、「ためになった」本を紹介します。

沈黙のWebマーケティング

Web上で公開されているものですが、本のほうが解説によって理解度を高められます。ストーリー展開されているので、初心者でもすんなり頭に入ってきます。これさえ読めばいい感じかも。

沈黙のWebライティング

上の本の続編です。これも読む価値ありの一冊。この沈黙のWebライティングはプロのライターの多くがおすすめしている一冊なので、読んでおいて損はないかと。

Web学習をする

本で基本的な知識を習得したら、その復習とさらなる理解を深めるため、Web学習をおすすめします。Webマーケティングの専門オンラインスクールとしてメジャーなのが、TechAcademyです。

Webマーケティングのプロが初心者にもわかりやすく教えてくれるので、ここで学んでおけば間違いないと思います。中小企業診断士としては、マーケティングの知識にWebが加わる感じなので、より幅広い仕事の選択肢を得ることができます。
TechAcademyを見る

また、もっと専門性を強化したいって方は、プログラミング一択ですね。

プログラミングは独学でも習得できますが、プロに教えてもらうと、「ココが違う」、「作り方が素人」的な指摘をうけます。ですので、初めからWeb学習をしたほうが早いです。

プログラミングで超メジャーなところは、CodeCampです。
CodeCampの無料体験レッスンは7:00~23:40の間で自由な時間で受講可能です。

※0円のプログラミングスクールという近道
最近はプログラミングスクールが増えており、最初の基礎ベースを身につけるならTechAcademyの方が早いかもです。TechAcademyは1週間の無料体験があるので、これを使ってWebアプリケーションの基礎を学ぶのもありですね。
私も実践したTechAcademyの無料体験を見るTechAcademy

クラウドソーシングで腕試し

Webマーケティングの知識を習得したら、中小企業診断士や経営コンサルタントのマーケティング知識を掛け合わせて、専門分野として確立するのみです。リアルとネットのマーケティングの双方で多いに活躍できること間違いなしです。

最初のうちはうまくいかないこともあるとは思いますが、案件をこなして実力をつけることが大事。無料なので、まずは登録してどんな案件をこなすことができるかチェックしてみても良いかと。
無料登録だけでもアリ:クラウドワークスにどんな仕事があるのか見てみる

まとめ

中小企業診断士や経営コンサルタントが専門分野を身につける方法を説明しました。

専門分野がなくても活躍できますが、専門分野があればより活躍フィールドが広がり、仕事の選択肢の幅も広がります。当然、独立や転職をしたときの年収もきっとアップすると思います。

ぜひ、将来を見据え、自分にあった専門分野を築いてください。

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